裸の王様と光学迷彩

 

 


裸の王様という童話をふと思い出した。
子供が「王様が裸だ」といって民衆がみんな「王様は裸だ!」
と叫びだすのがラストな訳だが。

しかし、ちょっと待ってくれ。
王様は本当に裸なのか
確かに王様の見た目は裸のように見えるのは間違いない。
しかしだ、目に見えるものだけが真実だといえるのか?

実は見えないように見えて、本当は服はそこにあるのではないか?
もしあるとしたらどういうものなのか?
大体もし服を着ていないんだったら、王様は寒いんじゃないか
着ていると仮定した場合どのような服を着ているだろうか?

仮説1.透明な服
ビニールでもなんでもいいから透明な素材で服を作る。
だがこれだと完全に光が透過するわけではない。
昔週刊誌のゴシップ記事で、女性に透明な服を着せてたが
光の反射が多少あるので服の形は分かってしまう。
よって完全に見えない服とはいえない。

ダメだ。完全に光を透過する物質など存在しない。
空気と比較して屈折率が変わってしまうし反射もする…。

そうだ。ちょっと無理があるかもしれないが、映像を投影してるのでは?

仮説2.体の映像を投影
服に体の映像を投影する。
これならば理論的には裸の服が出来るはず。だが…

投影機をどうするかが問題だ。外から投影するのか、画面を貼り付けるのか
そもそも小型カメラを身体に貼り付けるのか?
外から投影なら重さの問題は解決しそうだが…無理が無いか?
ダメだ…王様はやっぱり裸なのか…

「服に絵を書いたら良いんじゃないですか、裸の」
「おいおいそれは無理がねーか?」

そうか…そうだったのか…

「なんだよいきなり」

お前たち、特殊メイクは知っているな。

「ああ。映画の撮影とかで使う奴だろ」

そうだ。ゴムなどを素材としているが、現在ではその加工技術によって
まるで皮膚と変わらない質感のものが出来ている。

「まさか…」

そうだよ!王様の体を覆っていたのは特殊メイクだったんだよ!

「なんだってー!!」

特殊メイクは映像の撮影等とともに進歩したわけだな。その手があったか!
…しかしここは桂正和氏が既に通過した地点だ。

それはさておいて、この3つの中で最も恐ろしいのは仮説2の映像投影だ。
映像を投影することによって光学迷彩が可能になる。

光学迷彩とは、対象物の表面を周囲の輝度や光の波長などと同じにする
ことで周囲から光学的に発見できなくする迷彩である。

カメレオンやタコ、ヒラメ等が表面の色を変化させるのも、広義の
光学迷彩といってよいであろう。

でも、光学迷彩服なんか作るよりその場に応じて着替えたほうが
手っ取り早いし何より安いんじゃないか?

…戦車や航空機に光学迷彩を施せばどうなる。
そうだよ、人間の目では捕らえることが困難なゴーストウェポンの誕生だ!

…そんな兵器が開発されたら、戦場は一変してしまう…。
さらに電波ステルス性、排熱低減等を組み合わせれば…。

…もう王様は裸かどうかなんて関係ないな。

え?王様は結局裸だったのかって?そりゃそうだろ。なにぶん昔のことだし。
寒くなかったのは何でかって?
やせ我慢か…思い込みだろ。いやー思い込みって怖いね。

 

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